朝ドラはヒットしたのに主演女優は売れないってアリ?
倉科カナが『刑事7人』をシーズン8の初回に卒業しましたが、それについてこんな記事がありました。
気になったのは、2ページ目。本論以外のところで
朝ドラ女優は、3つのパターンに分かれるという。
1:朝ドラがヒットしてそのまま売れる。
2:朝ドラ抜擢でも、作品がダメ。
3:朝ドラがダメでも女優が魅力的で売れる。
それで例として、「1は竹内結子や松嶋菜々子。2が倉科や夏菜、瀧本美織。3が多部未華子」とあげています。
そうか?
「2」で上げられた3人は紆余曲折はあっても、みんな今はコンスタントに仕事あるんだからどちらかというと「3」でしょう。本当の「2」の例は確かにあるんですが、朝ドラもその後もダメなのは気の毒だから、あげつらうことはしていないんでしょうか。
さらに1〜3の分類で気になることがあります。朝ドラ主演作がヒットかダメか、主演女優が売れているかそうでないか、二つの要素の組み合わせを考えると、もう一つ「朝ドラはヒットしたけど、女優は売れない」というパターンが抜けています。
そのパターンで代表的なのは『ふたりっ子』岩崎ひろみ、『さくら』高野志穂、『風のハルカ』村川絵梨だと思います。
3人の共通点を考えると、朝ドラヒロインにハマりすぎたこと。そのイメージが払拭できなかったんでしょうか。
一番納得できないのが岩崎ひろみ。朝ドラ後、チャンスらしいチャンスがなかった。
村川絵梨は朝ドラ後、初ドラマが『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』で新垣結衣に次ぐ女優2番手。『ROOKIES』ではヒロインでした。高野志穂も朝ドラ後初ドラマはNHKよるドラ『赤ちゃんをさがせ』の主演。
だいたいこの時代の朝ドラヒロイン、ヒットした場合は連ドラのヒロイン以上には起用されてました。『ふたりっ子』ダブルヒロインのもう一人、菊池麻衣子も近藤真彦主演『ドンウォリー!』でヒロインをつとめています。
岩崎ひろみは朝ドラ後第一作は大河ドラマ『毛利元就』出演までは順当ですが、その後の連ドラ出演作はさとう珠緒主演の『走れ公務員』で女優の5、6番手。時代劇で里見浩太朗主演の『痛快!三匹のご隠居』でようやくヒロインではないけど女優の一番手、ただし9話で終わってます。
高野志穂のように事務所(当時)が小さくて女優として他にブレイクした人がいないなら、まだわかります。しかし岩崎ひろみの所属事務所(当時)は大手のスターダストプロモーション。『ふたりっ子』放送当時で売れてた先輩女優(3歳上)として松雪泰子と常盤貴子がいます。同世代では中谷美紀がいました。
一つ考えられるのは茉奈佳奈人気に食われた可能性。茉奈佳奈は『ふたりっ子』から3年後にドラマ愛の詩『双子探偵』で主演、さらに『だんだん』で朝ドラヒロインになるなと、大人気でした。NHKを含めて注目がこちらに集まってしまったのかなと。
にしても、やっぱり納得いかないな。