ドラマ・クロカイブ

AllAboutドラマガイドが書ききれなかったことをつづります。

『これは経費で落ちません!2』の穴は何事もなかったかのように埋まった

www.nhk.or.jp

昨年秋にあった、多部未華子『これは経費で落ちません!』続編ドタキャン?問題。そんなに問題か?という記事を以前、書きました。

 

dramakuro.hatenablog.jp

 

そして元の女性自身の記事で

NHKの大混乱は事情説明ばかりではない。

「来年4月の放映枠がポッカリ空いてしまいました。いろいろ代案も提案されましたが、上層部からのOKも出ず……。『このままでは過去のドラマの再放送でしのぐしかない』という悲鳴も上がっています」(前出・NHK関係者)

 

 と書いてあったので、4月スタートのドラマ10の情報を待っていて、そして1/29に公開されました。

www.nhk.or.jp

女性雑誌が舞台、芳根京子永作博美の『半径5メートル』。女性雑誌はスキャンダルも扱うものということなので、女性自身、女性セブン、週刊女性みたいな雑誌。もしかしたら女性自身の記事に対する皮肉?

それはともかく、その他のキャストやメイン演出が映画監督の三島有紀子という布陣から見て、ドタキャンされてあわてて作ったという感じはありません。
唯一、橋部敦子は現在『知ってるワイフ』『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜』の脚本も担当。『知ってるワイフ』はすでに収録完了しているそうなので、時期はズレていますが、一年弱で連ドラ三作担当するというのはたいへんだな、とは思います。

NHKとしては朝ドラと大河のスケジュールがおしてるのが大問題で、それに比べればそれほど、という感じじゃないでしょうか。むしろ大変なのは『これは経費で落ちません!』共同制作の日テレアックスオンの方でしょう。
コロナ禍で連ドラのスケジュールが乱れた中で、コロナ禍前に発表済みのドラマは昨年中におおむね制作されましたが、テレビ東京『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』は田中圭が忙しいためかまだ制作されていません。

www.tv-tokyo.co.jp

これも制作はアックスオン。予定していたものが、1年に2作つくられないというのは大きいでしょうね。
その穴埋めなのかどうなのか、今期日本テレビ連ドラ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』『レッドアイズ』『君と世界が終わる日に』の三作はみんなアックスオンが制作協力しています。

 

ドラマの制作現場が大変といえば現在放送中の『書けないッ!?〜脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活〜』。

連ドラのメインライターがゴルフで腰の骨を折り緊急降板、なにもできていないまま収録開始も迫り、誰も引き受け手がいなかったためにほとんど実績もない主人公に仕事がまわってきて、その悪戦苦闘を描いています。
なにもないのに「明日が〆切」とか、かなりオーバーに描かれていますが、なかなかドラマ制作の現場のドタバタがのぞけて楽しめます。

www.tv-asahi.co.jp