ドラマ・クロカイブ

AllAboutドラマガイドが書ききれなかったことをつづります。

テレビ東京長時間時代劇はなくなってしまうのか?

1月2日のテレビ東京系といえば長時間時代劇。

1978年に『人間の條件』1979年に『宮本武蔵』とシリーズ映画の連続放送から始まり81年の『それからの武蔵』から12時間(当時の社名は東京12チャンネルだから)のオリジナルドラマに。長年続いていましたが、2001年に10時間、2010年に7時間(地デジの7チャンネルにあわせて)、2014年に5時間、2016年に3時間とだんだん縮小。
ついに2017年は放送されません。代わりに21時から放送されるのは濱田岳のヤング浜ちゃんが好評だった『釣りバカ日誌』のスペシャル。


これだけかと思ってたら、前後もすごい。17時55分から『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』太川・蛭子コンビ卒業編。23時20分から『孤独のグルメスペシャルと強力なラインをつくっています。

 

なくなってしまう?

長時間時代劇はなくなってしまうのか?


テレビ東京編成部のコメントは

「毎年、その時々のトレンドや裏環境など、さまざまな要素を考慮しながら年末年始の番組を編成しています。結果として、今年は昨年大好評だった『釣りバカ日誌』のスペシャルドラマを放送することを決めました。時代劇につきましては、10月クールに『石川五右衛門』を放送していますように、話題性のある時代劇作品があれば、また検討していきたいと考えています」

とのこと。

釣りバカ日誌』は1月から第3シリーズ放送の『三匹のおっさん』のように連続ドラマでシリーズ化したいところでしょうが、西田敏行が昨年2月に亜脱臼で入院したりしてスケジュール的に難しくてスペシャルになったんじゃないでしょうか。
それに市川海老蔵の『石川五右衛門』は無駄に予算を使ってしまった感がありますね。

 

改廃の繰り返し

テレビ東京の連ドラ枠を見ると、新しいものを始めるかわりにこれまで続けたものをやめ、また復活させるということがよくあります。
2009年3月にTBS系昼ドラがなくなるのをチャンスと見て、2008年9月から昼ドラ枠「Lドラ」を新設した時は、2008年末に『逃亡者おりん』などの時代劇枠の新作を終了。さらに2時間ドラマ「水曜ミステリー9」も2009年3月に終了。
『ママはニューハーフ』など好評だったものはあるものの「Lドラ」は一年で終わり。入れ替わりに2010年10月から月曜22時に連ドラ枠を新設。『モリのアサガオ』など他の民放連ドラを意識した内容でしたが、こちらも一年で終了。

そして2011年10月に「水曜ミステリー9」が復活します。

だから長時間時代劇も復活するかもしれません。

 

時代劇じゃないこともあった

ちなみに長時間時代劇、正式名称は12時間超ワイドドラマ、新春ワイド時代劇、新世紀ワイド時代劇、新春時代劇と移り変わっています。初期の12時間超ワイドドラマの時は時代劇とついてないんだから近代が舞台の作品もあります。1983年『海にかける虹〜山本五十六日本海軍』と1984年『若き血に燃ゆる〜福沢諭吉と明治の群像』の二作。昭和50年代は近代を舞台にしたスペシャルドラマがよく放送されたのを思い出します。