ドラマ・クロカイブ

AllAboutドラマガイドが書ききれなかったことをつづります。

沢尻エリカ代役のポイントは「期待の割には」

沢尻エリカが麻薬取締法違反で逮捕され、大河ドラマ麒麟が来る』の主要キャスト・濃姫役を降板。注目の代役は川口春奈となりました。

個人的には「事務所からプッシュされているけど期待の割には売れていない」女優になるだろうと予想していました。というのも、制作側の希望する女優にもオファーはするだろうけど、受けてくれる可能性は低いし、時間的制約があるのでそう何人に聞くわけにもいかない。そうなると、各事務所が「うちの何某が空いてます」と売り込んでくるだろうから、その中から選ぶのが手っ取り早い、と考えたからです。

川口春奈リハウスガール出身で唐沢寿明山口智子夫妻を筆頭に竹野内豊反町隆史などを擁する大手芸能事務所の研音に所属。『桜蘭高校ホスト部』で連ドラ&映画初主演、山田涼介版『金田一少年の事件簿』のヒロインと順調にステップアップ。しかし2013年のゴールデンタイム連ドラ初主演の『夫のカノジョ』が低視聴率に終わり、これでネガティブなイメージがついてしまいました。

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研音って「早いうちに主演を経験させて大きく育てる」という方針らしいんですが、ドラマが高視聴率をとれていた時代はよくても、近年はむずかしい。一歩間違うと『夫のカノジョ』のように大コケしてしまいます。
最近では杉咲花が『花のち晴れ』『ハケン占い師アタル』をこなして、2020年秋からの朝ドラ『おちょやん』につなげています。次は現在、深夜ドラマ『新米姉妹のふたりごはん』主演中の大友花恋と1月からのテレビ東京深夜『ゆるキャン△』主演が決まった福原遥。うまく乗り越えられるでしょうか。

 

それはともかく「事務所からプッシュされているけど期待の割には売れていない」女優になるのは予想できていましたが、事務所別にだれをおしてくるのか予想していく中で、研音からだと成海璃子じゃないかと思っていたので、そっちはハズレ。

成海璃子、デビューは『TRICK仲間由紀恵が演じるヒロイン・山田奈緒子の少女時代。その後、研音入りして2005年の『瑠璃の島』で連ドラ初主演。しかし人気コミック原作で櫻井翔蒼井優の映画版がヒットした『ハチミツとクローバー』の連ドラ主演をするものの低視聴率に終わり、こちらも事務所の期待ほどには売れていません。
ただNHK土曜時代劇咲くやこの花』で主演、大河ドラマも『平清盛』で主要人物の平滋子を演じ、時代劇経験があります。また昨年の『昭和元禄落語心中』のヒロイン・小夏もよかった。

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最後に、こういう話題で思い出すのは野村宏伸。製作発表前での主役交代はニュースにはなりませんが、そこそこあります。そんなときにプロデューサにすばやく電話をかけてきたのが野村宏伸のマネージャー「うちの野村、空いてます」。それで決まった作品もあると聞いたことがあります。
野村宏伸が天狗になってた時は「オレをもっと売れよ、それがマネージメントだろ!」といっていたということですが、それを聞いて「いやいや、知らないところで仕事してたよ」と思っていました。