ドラマ・クロカイブ

AllAboutドラマガイドが書ききれなかったことをつづります。

阿部寛は二代目を狙っているのか?

『遥かなる山の呼び声』山田洋次監督の名作をNHKがドラマ化。なかなかのデキでしたがやはりオリジナルを超えるものではなく、これをキッカケに映画を見る機会になれば、という感じ。
BSプレミアム、BS4Kに続いて総合で放送。最近NHKはBSドラマをあまり地上波では放送しなくなりましたが、BS4Kプロモーションのためでしょうか。

 

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さて『遥かなる山の呼び声』、主演はオリジナルがいわずとしれた高倉健NHK版が阿部寛阿部寛は2011年に日本テレビスペシャル『幸福の黄色いハンカチ』でも主演。また2009年に主演した関西テレビ白い春』では殺人罪から出所し死んだ恋人の娘を陰ながら見守る主人公を演じ、これも明らかに「高倉健」キャラ。
高倉健が演じるような主人公は日本人好み。高倉健亡き後、それを演じられる俳優が必要とされているんでしょうね。

『一瞬の夏』『深夜特急』の沢木耕太郎モハメド・アリvs.ラリー・ホームズ戦のチケットを高倉健から譲ってもらったことから交流がありました。いくつか映画用プロットを提案していて、そのうちの一つを小説化したのが『春に散る』。新聞連載中から人気でした。

 

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世界チャンピオンの夢は挫折したがアメリカでホテル経営をして成功した主人公。しかし心臓発作で倒れ次に発作が起きるとあぶない、といわれ人生何かやり残したことがあると感じ帰国。かつての仲間の元ボクサーたちと共同生活を始め(メゾン・ド・ボクサー?)、さらに一度は挫折した若いボクサーとともに世界を目指す、というストーリー。
主人公は60代半ば設定。映像化するとしたら阿部寛だと若すぎる。考えると『やすらぎの郷』でどうみても高倉健がモデルの「秀さん」を演じた藤竜也でしょうか。