ドラマ・クロカイブ

AllAboutドラマガイドが書ききれなかったことをつづります。

朝ドラ2010〜:V字回復した理由は開始時間変更だけじゃない

四半世紀近く視聴率の長期低落が続き、2008年10月に「朝ドラのあり方を見直す」と発表があり、2010年1月にその結果が発表されました。「NHK総合本放送開始時間を8時15分から8時に繰り上げる」と。「主婦が家事をしている時間帯など、いくつかのデータを基に…

朝ドラ2006〜2009:長期低落傾向脱出へ種まき

2006年はNHK放送開始70周年だからか長期低落を続ける朝ドラをなんとかしようということなのか例年とちょっと違う。東京制作の上期『純情きらり』と大阪制作の下期『芋たこなんきん』を二作同時発表。 どちらもひさびさに主演オーディションでない起用で、放…

朝ドラ2001〜2005:パターンを自覚してそれを極める

21世紀に入っての第一作は『ちゅらさん』。大人気で続編が三作もつくられましたが後の作品へ与えた影響も大きい。 まずは家族観。離婚の『ふたりっ子』、シングルマザーの『わたしの青空』、アラフィフに至る最終回まで独身の『オードリー』と新しい家族の形…

朝ドラ1996〜2000:現代的要素を取り入れて方向転換完了

『青春家族』で現代路線の方向性が出ながら、なかなか変われなかった朝ドラ。ようやく方向転換できたのは1996年『ひまわり』『ふたりっ子』の連続ヒットから。 要因は脚本家の若返り。これまではベテランから中堅どころが担当していました。しかし上期『ひま…

朝ドラ1989〜1995:変わる方向性は出ているがなかなか変われない

988年の『ノンちゃんの夢』『純ちゃんの応援歌』で時代設定を新しくしてきましたが、ストーリー展開としては昔ながら。 現代的になったのは翌1989年、平成第一作の『青春家族』から。キャリアウーマンで不倫を疑われたりする母(いしだあゆみ)と結婚式を当日…

朝ドラ1984〜1988:好調は持続しているが変わらなくてはいけない

『おしん』でヒロイン一代記パターンが一つの頂点を極めてしまったので、変わらなくてはいけない。 そこで翌84年度は上期『ロマンス』下期『心はいつもラムネ色』、ともに男性主人公。朝ドラで男性主人公は視聴者が共感しにくく難しいのですが、『おしん』の…

朝ドラ1983:時代が最高視聴率を生んだのか

朝ドラのみならず連続ドラマ平均視聴率で歴代最高の『おしん』。 半年放送になってから明るい路線が続きましたが、その中で『おしん』のシリアスさは異色です。 雰囲気としては『繭子ひとり』『藍より青く』『北の家族』あたりに似ていて、一年放送時代の先…

岡田准一版は愛と野望の人間喜劇『白い巨塔』

テレビ朝日系の『白い巨塔』。5夜連続で視聴率は順に12.5、11.8、12.2、13.5、15.2%。尻上がりに上げて、その週の視聴率三冠を日本テレビから奪取した原動力として評価されました。その一方で、休止した『特捜9』と『緊急取調室』のいつもの視聴率にはやや…

やすらぎの刻・いだてん 多重構造ドラマは評価は高いが視聴率は低い

朝ドラ『なつぞら』は好調で大河ドラマ『いだてん』と日本テレビ『あなたの番です』は不振と半年〜1年と放送期間が長いドラマの明暗が分れています。 しかしみなさん、もうひとつ放送期間が長いドラマを忘れていませんか。テレビ朝日系帯ドラマ劇場『やすら…

第二次将棋ドラマ黄金時代はちょっと違う

4/18放送の『緊急取調室』と4/24放送の『特捜9』のテレ朝刑事ドラマで相次いで将棋界が舞台になりました。モデルになったのは、『緊急取調室』はニコニコ動画のドワンゴが叡王戦を主催するなど新スポンサーが相次いでいること、『特捜9』は将棋ソフト不正使…

『イニシエーション・ラブ』の出落ちと『女マネージャー金子かおる』

映画『カメラを止めるな!』を公開中に見て、そういえば松田翔太・前田敦子主演『イニシエーション・ラブ』の映画版、見ていないけどおもしろかったのか?と思い出しました。『イニシエーション・ラブ』は表面的には80年代を舞台にしたラブストーリーですが…

阿部寛は二代目を狙っているのか?

『遥かなる山の呼び声』山田洋次監督の名作をNHKがドラマ化。なかなかのデキでしたがやはりオリジナルを超えるものではなく、これをキッカケに映画を見る機会になれば、という感じ。BSプレミアム、BS4Kに続いて総合で放送。最近NHKはBSドラマをあまり地上波…

テレビドラマ史上ナンバーワン女優

ヒットした『やすらぎの郷』の続編、4月スタートの『やすらぎの刻(とき)~道』で八千草薫がヒロイン役をがん治療のため降板したというニュースがありました。このニュースであるスポーツ紙のサイトが「降板するのは初めて」と書いていましたが、これは間違い…

『大恋愛』とアート引越センターはなぜコラボした

年明けに引越ししたため、12〜1月はそれに追われてブログ更新が滞りました。 ドラマで引越しといえば2003年の『あなたの人生お運びします』。アート引越センターの創業者、寺田夫妻をモデルにしたサクセスストーリー。ただ演じたのは藤原紀香にぐっさん山口…

2巡目に入った朝ドラ主題歌

『まんぷく』のオープニング、歌や映像が嫌いという話題。なんでも好き嫌いはあるからそれはしょうがない。 news.nifty.com そういえば、92年『ひらり』主題歌「晴れたらいいね」でも嫌い、日本語としておかしいという意見がよくありました。歴史は繰り返す…

ドラマを制作して出世できるか

ちょっと前になりますが10月4日の『徹子の部屋』ゲストは藤田弓子。この中で朝ドラ『マー姉ちゃん』のキャスト・スタッフが集まる会がまだ続いているといっていました。問題はその幹事で当時はAD、現在はNHKのえらい人「社長クラス」になっている、というこ…

朝ドラ記念作は大ヒットした『おしん』の方が例外

www.cyzo.com『まんぷく』が調子いいと連続テレビ小説100作記念作である次回作『なつぞら』の方が視聴率が悪かったらどうする、という記事。心配なようなので過去の記念作の前作との視聴率差を調べてみました。「記念作」の調査ソースはWikipediaで「記念」…

2000年放送のブレイク俳優輩出作品から久々に

出演した俳優が後にたくさん売れる作品というのはたまにありますが、個人的に一番そうだと思うのはNHKが2000年4〜6月に放送した『六番目の小夜子』。この作品の生徒役が次々に売れています。 始まる前から売れていたのは主演の鈴木杏で97年豊川悦司主演の『…

『昭和元禄落語心中』古くて新しいNHKの拡大版

NHK金曜22時ドラマ10の新作『昭和元禄落語心中』。原作の内容から期待作ですが、不安点は名人と言われる八代目有楽亭八雲を岡田将生が70代まで演じること。『わろてんか』で喜楽亭文鳥を演じた笹野高史で年齢的には丁度いいぐらい。しかしドラマを見ると不安…

CBCスペシャルドラマがなければ『半分、青い。』もなかった?

TBS系10月6日(土)14時からCBCのスペシャルドラマ『それでも恋する』が放送されます。例年10月ごろ、土曜の昼下がりに放送されるCBC中部日本放送のスペシャルドラマ。新作放送を期に分かる範囲でまとめてみました。 hicbc.com 単発時代の東芝日曜劇場で昔は東…

『半分、青い。』と向田邦子コンプレックス

『半分、青い。』見終わってしみじみ「やはり女性脚本家が自分をモデルにしないほうがいい」というのを再確認しました。 このことは news.livedoor.com で放送中早い段階で話題になっていましたが、たぶん大元の発信源はオレだ。2000年の『オードリー』の頃…

俳優の結婚ロールモデル唐沢寿明・山口智子

志田未来が一般男性と結婚、というニュースを聞いて三点考えました。 安達祐実も子役イメージから脱したのはカメラマンである二度目の夫と交際したあたりだし女優業的にもいいんじゃない? そういえば所属事務所の研音はあまりタレントの結婚を反対しないよ…

『半分、青い。』『高嶺の花』は芸術と生活が対立

芥川賞作家・磯崎憲一郎が朝日新聞に月イチで担当している文芸時評、8月分の枕で『半分、青い。』について「憤りに近い違和感」を持っていると書いています。 www.asahi.com 理由は「芸術が日常生活を脅かすものとして描かれている」こと。具体的には 漫画家…

24時間テレビのマラソンはMCの代わりにヘロヘロになる

毎年「24時間テレビでなぜマラソンをするのか」という疑問がよくでてきます。その理由については以前まとめていて、かなり自信をもっています。 allabout.co.jp しかし自信の割には世間に広まってない。別のことのついでに書いたのがいけなかった、と反省し…

医聖・曲直瀬道三と「蘭学事始」杉田玄白と坂本九

Amazon.co.jp: 曲直瀬道三 乱世を医やす人 という小説が出版されて、小説は読んでないけど紹介記事を読みました。 toyokeizai.net toyokeizai.net 信長、秀吉を診察し、自分で薬を調合するなど健康マニアだった家康に医術を授けた戦国期の名医。その功績は、…

『透明なゆりかご』ヒロインは半分じゃなく二倍、青い。

産婦人科医院が舞台の『透明なゆりかご』。妊娠中絶やDVなど産婦人科の影の部分も描くというシリアスな作品で夏ドラマで抜群のデキ。 その割には看護師見習いの主人公(清原果耶)は、母子手帳を返し忘れて発進する車の前に飛び出すというあたりはオッチョコチ…

なぜ長崎?だから長崎

前記事「『半分、青い。』岐阜カツ丼の多様性がつくし食堂を救った」で 出身地のヒット作があるのは長崎ものが多かった市川森一とこのほど半自伝的ドラマ『花へんろ』が復活する早坂暁ぐらい。巨匠レベルしか思い浮かびません。 と書きました。亡くなって長…

『半分、青い。』岐阜カツ丼の多様性がつくし食堂を救った

『半分、青い。』を見ていて不満だったのが岐阜らしさが少ないこと。ことばと五平餅ぐらいで、それ以外はどこかの山の町という感じ。 理由はたぶん岐阜県出身の北川悦吏子が脚本を書いているから。自分の地元は当たり前過ぎて新しい発見はしにくい。『あまち…

山田孝之・菅田将暉『dele』は『傷だらけの天使』『探偵物語』の味わい

テレビ朝日系『dele』は期待通りにおもしろいですね。舞台は故人のデジタル情報を削除する事務所。真柴(菅田将暉)が依頼者の死亡確認をするなかで故人の人生や秘密に触れ、車椅子の坂上所長(山田)が情報を抹消してきます。山田孝之・菅田将暉の組み合わせで…

田中圭がブレイクしたのは小出恵介が休業したからじゃない

明石家さんま企画・プロデュースでジミー大西の半生を描くNetflixオリジナル連ドラ『immy ~アホみたいなホンマの話~』。明石家さんま役で出演予定だった小出恵介の不祥事により制作が遅れていましたが、玉山鉄二で撮り直し、めでたく配信開始されました。…