ドラマ・クロカイブ

AllAboutドラマガイドが書ききれなかったことをつづります。

『カーネーション』夕方に再放送

NHKBSプレミアム。朝ドラと大河の再放送枠、4月からのラインナップが公開されました。
月〜土7:15からの朝ドラ再放送は2014年秋から放送された『マッサン』。現在は2014年春からの『花子とアン』なので本放送順通り。
日曜12時からの大河ドラマ再放送は『軍師官兵衛』。今の朝ドラ再放送『花子とアン』は中園ミホ脚本と鈴木亮平がらみで『西郷どん』の前フリ的なところがあったので、同じパターンで10月からの朝ドラ『まんぷく』脚本の福田靖つながりの『龍馬伝』かと予想していましたが。つながりといえば高橋一生つながり要素はあります。昨年の大河本放送
『おんな城主直虎』でブレイクした高橋一生、現在再放送中の『風林火山』そして『軍師官兵衛』にも出演しています。それで放送されるんではないとは思いますが。

いつもならそれだけなのですが、4月からはもう一つありました。NHK総合 月〜金16:20〜16:50に『カーネーション』の再放送。放送枠的に『ごごナマ』と『シブ5時』の間。今のままでは『ごごナマ』からなんとなく『シブ5時』になってしまうので、新しい視聴者をひきつけて『シブ5時』に行きたいという編成でしょうか。

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平昌オリンピックも終盤ですが、フィギュアスケート女子日本代表の二人が『てるてる家族』つながりがあることに気が付きました。

坂本花織は『てるてる家族』の長女・春子(紺野まひる)がフィギュアをするのにあこがれて。そのまんまでドラマを見たのがフィギュアを始めたきっかけ。
宮原知子は春子のモデル、グルノーブル五輪出場の岡本(旧姓・石田)治子がコーチの一人です。
てるてる家族』は2003〜2004年放送なので、1998年長野五輪荒川静香金メダルの2006年トリノ五輪の間。狭間の時期の人気を埋めたんですね。

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てるてる家族』はなかにし礼てるてる坊主の照子さん」が原作。ヒロインは四女・冬子(石原さとみ)ですが、原作タイトルは母・照子だし、母と四姉妹が主役のような朝ドラでした。
長女が石田治子で次女がいしだあゆみ。原作の宣伝文句が記憶なので正確ではないですが「同じ年に五輪選手と紅白歌手を生んだ家族の奇跡」というようなものでした。
四女は宝塚音楽学校小柳ルミ子と同期、歌劇団は辞退して石田ゆりとして歌手デビュー。あまり売れずに全シングルの作詞を手掛けたなかにし礼と結婚。ドラマでは歌劇団を辞退するまでは一緒ですが、その後、実家のパン屋に。
三女だけ普通の人ですが、ドラマでは日清食品安藤百福がモデルのインスタントラーメン発明者を手伝うリケジョに。

この時の安藤百福がモデルの夫妻を演じたのが中村梅雀堀ちえみ。2018年度秋からの朝ドラ『まんぷく』は安藤夫妻がモデルで、安藤サクラ長谷川博己が演じます。
以前の朝ドラのサブキャラのモデルが新作の主役のモデルになるのは、『心はいつもラムネ色』と『わろてんか』の吉本せいに続くものです。

芦屋といってもいろいろ

谷崎潤一郎原作の『平成細雪』。大阪の商家の没落過程を、戦前からバブル崩壊以降の平成に移し替えています。『東京タワー』などの源孝志の演出、BSプレミアムでドラマや『京都人の密かな愉しみ』もつくっているので、その路線でしょうか。

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全体に悪くはないけど、長女・鶴子が中山美穂というキャスティングがやや不満。現時点で多くの人のイメージは鈴木京香でしょう。ただ、2017年秋の収録だと『わろてんか』の姑役と重なるのかどうなのか。斉藤由貴もいいけど、現時点では使いにくい。
中山美穂と同じブランクの長かった昔の人気女優路線で山口智子なんてどうでしょうかね。実家が廃業した老舗旅館というイメージを背負って。

分家が芦屋にあり四女・妙子(中村ゆり)の工房が西宮の夙川に。個人的にあの辺りは土地勘があるので、風景を見るだけで十分に楽しめます。

芦屋といえば金持ちというイメージですが、田園調布や麻布とかは街なのに対して芦屋は人口10万弱の市。本当に金持ちなのは六麓荘など町名を限定しないといけません。ちなみに貴乃花部屋の新三役・貴景勝は芦屋出身です。

六麓荘で有名なのは金持ち条例とか豪邸条例とか呼ばれる建築条例。敷地面積400平米以上でなければ建てられません。
こういう条例がないとどうなるかというのを描いたのが湊かなえ原作、鈴木京香主演の『夜行観覧車』。高級住宅地に元お屋敷の土地を分割して安くしたところに引っ越した家族がとんでもない目にあうのが描かれました。豪邸条例、必要です。

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そしてもう一つ芦屋を舞台にしたドラマがありました。BSジャパン『最後の晩ごはん』。芸能界を追われた主人公(中村優一)が故郷に帰って「ばんめし屋」を手伝うことなり、そこに集まる幽霊を成仏させる料理を探すというもの。
帰ってくるのが阪神芦屋駅でばんめし屋はその北、税務署やカトリック芦屋教会のあたりにある設定。あのあたりも山手の芦屋とは違ったいいところです。

なぜ芦屋なのかと思ったら原作者の椹野道流が芦屋在住の法医学者でした。

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『ドクターズ〜最強の名医〜』は再連ドラ化されるのか

前回に続いて連ドラ化されるのかどうかシリーズで『ドクターズ〜最強の名医〜』新春スペシャル。連ドラとして始まりましたが、2015年3月に第3シリーズが終わってから2年9ヶ月ぶりのスペシャルが放送。なぜ久しぶりになったんでしょうか。

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忖度するに堂上たまき院長役の野際陽子さんの健康問題があったんじゃないかと思います。闘病していた野際さん、準レギュラーの『警視庁捜査一課9係』や、出る時は出るけど出ない時はさっぱり姿を見せなかった『やすらぎの郷』、それに同じく新春スペシャルの『必殺仕事人』には出演しましたが、主要キャストで登場シーンが多い『ドクターズ』はキツくて出演できず、そのためシリーズが中断していたんではないでしょうか。それが昨年お亡くなりになったため、制作側も踏ん切りをつけて、院長を辞めてブータンに行った設定にしたんではないかと。

スペシャルは視聴率もそこそこよかったようです。森山(高嶋政伸)が院長になったことで堂上総合病院の前途に不安がでてきたので続きが気になるところですが、再連ドラ化はあるのか?
それにはまた別の問題があります。これまで一人で『ドクターズ』の脚本を書いている福田靖、10月からの朝ドラ『まんぷく』を担当するので忙しいという問題が。
『ドクターX』も同じ問題がありました。2012年10〜12月の第1シリーズを一人で書いた中園ミホでしたが2013年の第2シリーズと2014年の第3シリーズの間に『花子とアン』を書かなくっちゃいけない。そのため第2シリーズ以降は分業体制にして中園ミホ以外も書くようにしています。
いままで一人で書いていた『ドクターズ』、今更分業体制にできるのか?『コード・ブルー』も1,2シリーズは林宏司で昨年復活した第3シリーズは安達奈緒子に変わり、そのためか恋愛要素が増えるなど、賛否が分かれます。

脚本家を変えずに『まんぷく』の前に『ドクターズ』第4シリーズを書くのか、それとも次もスペシャルでつなぐのか?そのどちらかでしょうか。

『忘却のサチコ』は連ドラ化されるのか

テレビ東京の正月スペシャル『忘却のサチコ』。
いろいろなドラマの要素を足してできていたという感じで、おもしろくまとまっていたけどテレビ東京ドラマとしてはトガッてないという感じ。

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ベースになっているのは『孤独のグルメ』に代表されるいわゆる飯テロもの。
そして制作会社がホリプロで、主演はホリプロ所属の高畑充希。これは同じくホリプロ制作でホリプロ・ブッキング・エージェンシー所属の吉田鋼太郎主演、そして高畑充希も出演していた『東京センチメンタル』の路線です。
またタイトルとヒロインの変わったキャラクターは原作通りとはいえ『過保護のカホコ』を思い出させます。
さらにヒロインが文芸誌の編集部にいて、担当している大作家を演じているのが鹿賀丈史(ホリプロ所属)というのは『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』と同じでキャラもカブっている。

『東京センチメンタル』の路線だとすると同じく連ドラ化されるかどうかというのが気になります。『東京センチメンタル』は2014年の年末に単発スペシャルとして登場。1年強おいた2016年1月からドラマ24枠で連ドラ化。さらに2017年正月スペシャル。
『忘却のサチコ』はこの流れにのって連ドラ化されるのか?それは制作会社としてのホリプロ高畑充希をマネジメントするホリプロとの両面のせめぎ合いによるのでしょうか。
制作会社としてはつくりたいけど、マネジメント会社としては高畑充希にもっといい主演のクチがあればそちらをとりにいきたい。

ところでホリプロ制作で所属俳優が主演だというと「ゴリ押しだ」という声もあるでしょうが、制作会社としてのホリプロでも主演はホリプロ俳優ではない、ということもよくあります。例えば『僕たちがやりました』は主演の窪田正孝に相手役の永野芽郁、共にスターダストプロモーション所属。ホリプロ俳優というと母親役の榊原郁恵ぐらいでした。

 

早坂暁脚本といえば

昨年末、早坂暁さんが亡くなられた時、三谷幸喜朝日新聞の連載エッセイで代表作の一つ『天下御免』『天下堂々』について書いていました。同級生の父親が岡っ引き・スッポンの市兵衛役の村上不二夫ということで訪問。サイン入りの脚本をもらって、その中に「脚本・早坂暁」とあり、初めておぼえた脚本家の名前だったと。

1月1日放送の『風雲児たち蘭学革命篇~』は『天下御免』と平賀源内、杉田玄白前野良沢田沼意次など登場人物が重なっていて、意識して書いたようです。見た感じは前野良沢(片岡愛之助)と杉田玄白(新納慎也)がいかに解体新書をつくり、また袂を分かったのかを中心に、手堅くおもしろくまとめていました。もうちょっと弾けた方がよかったような。

大河ドラマ、江戸時代は元禄時代まではよく描かれ、それから『八代将軍吉宗』があって、その後は明治維新に飛んでしまい、江戸時代後期は無し。田沼意次の時代はやればおもしろそうな気がするんですけどね。


早坂脚本に話を戻すと、自分も『天下御免』は見ていますが、その時はまだ「早坂暁」という名前は気にしてなかった。印象に残ったのはNHKのドラマ枠「ドラマ人間模様」からです。「ドラマ人間模様」スタートは1976年で翌77年には俳人・西東三鬼が主人公の『冬の桃』に78年に森繁久彌が老結婚詐欺師を演じる『赤サギ』あたりから。
78年には大岡昇平原作の『事件』がありますが、これは中島丈博脚本。79年の『続・事件 海辺の家族』から早坂暁に。原作があると思って引き受けたらオリジナル脚本だった、と本人が語っていました。81年からは『夢千代日記』も始まります。『花へんろ・風の昭和日記』シリーズもあり、「ドラマ人間模様」といえば早坂暁脚本が看板でした。

演出サイドの看板は深町幸男。『冬の桃』で早くも早坂・深町コンビ。これより前の深町幸男、新東宝出身の映画スタイルで脚本を自分で変えるクセがあり、テレビドラマではうまくいっていませんでした。NHKの上司が一計を案じ、筆が遅くて「遅坂」と呼ばれていた早坂となら脚本を変える時間もないだろうと組ませて成功。その後も『事件』『夢千代日記』『花へんろ』とコンビを組みます。

 

「ドラマ人間模様」が終わったのは1988年。バブルのさなかではあんな暗くて深いドラマは受けいれられません。早坂脚本を見る機会も少なくなり、テレビドラマ脚本の最後は1998年の『七人の刑事』最後のスペシャルでした。

代表作『夢千代日記』が1月8日〜10日に再放送されます。

 

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『川は泣いている』in『やすらぎの郷』

9月6日放送『やすらぎの郷』第113話は九条摂子(八千草薫)の死にからめて、ドラマ『川は泣いている』のことがでてきました。『やすらぎの郷』では、現実のはなしを元にしていてもだいたい仮名を使うのですが、『川は泣いている』はめずらしくそのまま。倉本聰脚本でテレビ朝日系の放送と同じなので、気を使わなくてもいいからでしょうか。

 

『川は泣いている』のあらすじは
葬儀屋社長(岩城滉一)の弟(東幹久)は大学受験に失敗し葬儀屋を手伝うことになる。しかし兄から4月までの間、大病院の食堂でバイトするようにいわれ、さらに食堂の電話があるパターンで鳴ったら家に連絡するように、と謎の指示をだされる。実は食堂の電話は病院に勤務する兄の愛人(いしだあゆみ)からの「もうすぐ人が死ぬ」というサインであり、それを聞いて葬式の営業に出かけるのであった。また同じ病院に大歌手(タイトルと同名の主題歌を歌う堀内孝雄)も入院していて、その容態もマスコミの注目を集め……
というもの。


病院と葬儀屋を舞台に、生と死をテーマにした倉本聰らしい好きな作品です。ただ、あまりヒットとはいえなかったような。放送年が1990年、トレンディドラマ全盛期だったからでしょうか。
DVDや動画サービスで見られるところはなさそうですが、CS,CATVでたまに流れます。

 

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